これらの財務諸表は、独立した帳票ではなくそれぞれつながっているものなので、数字の整合性がなければなりません。もち、これまでの作成手順で間違いが発生しているかどうかは、BSの整合性に現れます。
資産の合計と負債・純資産の合計が違っていれば、これまでの手順のどこかで間違いがあることを意味しています。間違いが発生しやすい個所としては、
・CF計算書の営業CFの修正項目で、反映されていない項目がある
・減価償却費と簿価の減少の金額があっていない
・返済や調達が正しく反映されていない
などです。
上記をチェックして間違いを探し、それでも数値が合わなければ、初めから順を追って確認して、間違いの個所を探して修正しましょう。
資産の合計と負債・純資産の合計が一致すれば、ひとまず完成といったところですが、もう一度、計数計画から見直してみることをお勧めします。かなり事業計画書の財務諸表作成づくりは、細かい作業なので、思わぬところで間違いが生じている可能性があります。
改善の程度を一桁間違えて、利益が出すぎる計画になっているが、返済は利益(≒FCF)で計算しているため、やけに返済額が多い計画になっている。このことに気づかずに、1年計画通りに実行してみたが、利益が全然計画に比べて足りない。。。なんてことのないようにしたいものです。
事業計画書は、ステークホルダーとの約束事なので、内容に間違いがあると、後々いろいろトラブルが生じます。ひとつの間違いもないように、繰り返しチェックしましょう。
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