企業変革 連続小説 「Break your shell」 32

企業変革の“つぼ” まとめ2

・社長が率先して変革を支援しようとしてくれている
・会社が変わるためには、なんでも話し合える空気ができなければ、駄目だと思っています。問題の原因にたどり着けないし、真の解決策も見つからない。
・「今度こそ」その期待を確固たるものにするためには、スタートはこれまで以上に華々しくなくてはいけない。そして記憶に残り、心を動かすものでなければならない。
・相手を褒める時は決まってその後に仕事を押し付けてくることを知っていた。だから彼に褒められても微塵も嬉しくないし、姑息な奴だとさえ感じてしまう
・風土改革プロジェクト運営のポイントは色々あるが、あえて挙げるとするならばそれはトップのコミットメントとステークホルダーの巻き込みの2つだ
・早い段階でキーマンとなる人物に声をかけておかないと、「俺は聞いていない」というつまらない理由で、協力を得られないケースは多々ある。





・プロジェクトの体制に誰をアサインするかは、事の本気さを測る指標でもある。
・壁をなくすために、まずは彼らの発言を理解して受け入れる。それは参画意識を持たせることに他ならない。抵抗者はどうせすぐには変わらないのだから、スタートで焦ってはいけない。
・必要性を理解しなければ人はなかなか実行してくれないものです。例え社長の命令でもです。初めは指示事項として従いますが、徐々に元の慣れた姿へ戻っていくのが組織慣性というものです
・同じ言葉でもお互いが違う意味で使っていれば会話はかみ合わない。会話がかみ合わなければ、コミュニケーションもままならず、理解も得られない。
・ビジョンでプロジェクトの進むべき方向を明確にして共有し、それは会社が進むべき方向に合致していると関係者が納得する必要がある。
・変革を継続させるためには、受け身で対応していくのではなく、自ら疑問を持ち、自ら考えて判断し、自ら行動していける者が必ず必要
・そういう人物を早めに見出して経験の場を与えることが、現在のリーダーである者の役目
・トップが常に従業員全員に目指すべき姿を明確にしなければ、従業員がその場に留まるか、時間の経過とともにバラバラになるかのどちらかだ。
・望ましい行動を継続させたければそれを無視してはいけない。ただ承認すればいい。
・モンスターと言えども『敵』ではありませんから、敵視してはいけない。
・抵抗者を説き伏せようと思ってはいけない
・プロジェクトの運営ルールやトップとのコンセンサス事項が反故にされた状態を放置するのは絶対にNG
・トップとのコンセンサスが意味ないものになれば風土改革プロジェクトは失敗
・個人を攻撃するのではなく、彼らの特徴をモンスターとして定義して、代わりにその架空の存在を退治する
・風土改革で抵抗者になる人の多くは、現時点でのビジネスにおけるキーマンであることが多い。彼らのもつ能力が風土改革後に消えて無くならないよう十分配慮する必要がある。
・本当にお願いしたいときは自分の正直な気持ちで素直にお願いしてみたらいい
・プロジェクトマネージャーはプロジェクトに関係するキーマンがどんな背景、考え、狙いを持っているかを冷静に把握する必要がある
・抵抗者がどこに不満を感じているのか、なるべく早い段階で理解することはプロジェクトリスクのコントロールともいえる。
・表情の切り替わりで場の雰囲気をうまくコントロールしているんだろうな。きっとこれが、教科書には載らないファシリテーションのスキルなのかもしれない。
・自分が答えの無い何かに取り組んでいるとき、他人の行動は気になるものだ。それが競合企業なら尚更のことだ。そういうときに限って相手の取り組みは斬新に見える。でも焦ってはいけない。焦ったとところで手は増えない、頭の回転は速くならない、使えるお金も増えない
・ひとつずつ成功を積み重ね、確実に結果を出していくためには、計画の段階で『取り組みの順番』に注意する必要がある
・プロジェクトメンバーがいよいよ動き出した、何か始まるぞと言う雰囲気が社内に充満すること自体、意義があること
・あなた方の意見は聞いたよ。それを踏まえて考えたよ。そして決めさせてもらったよ。そんなプロセスを踏む必要がある





・要件定義のプロセスは『自己満足』に注意
・成功する組織は皆非情。馴れ合う必要は無いの、そこに隙ができるから。
・頼れる人がいると思うと人は簡単に弱くなれる。自分が最後の砦だと思って仕事に臨むとき、視野が広がり、視座が高くなる。そして大きく成長する
・弱音や愚痴は周りに伝染するし、人が自分の弱い部分を口にしだすとチームは揺らぎ始める
・頑張れば頑張るほど、考えれば考えるほど、その人は自分の意見に固執する。特に若くて優秀な人物である場合はなおさらだ。
・風土改革に巻き込まれる側への細かな配慮のセンスが、プロジェクトをスムーズに進められるかどうかを大きく左右する。
・自分の中に留めておける他人への不満の量がそのひとの成長の量なのだ。
・世論は強い。世論を誘導できれば大きな流れができる。
・焦ってはいけない。できることをやろう。やるべき事はいくらでもあるが、やれることは限られている。議論を尽くして出した結論に自信を持って取り組もう。
・未来を具体的に書くんでなく、未来に進んでいくための進み方を具体的に書いてある。そして進み方が外れた場合の対処、外させない方法が盛り込まれている。
・事態が自然といい方向に進む事なんてない。誰かがストーリーを仕組まなきゃならない
・無理は病気の直前まで。症状・兆候がある場合は申し出て、きちんと治療をすること、休みを取ること

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