織部の茶碗と紫の棗が私のお気に入りです。仕事から帰ってきて、この一式でお茶を点てると、なんかすっきりするんですよね。また時間に余裕がでることがあれば、習いにいきたいなと思っています。
茶道のお稽古は、先生について初歩の稽古から始まり段階を追って進んでいきます。稽古の各段階ごとに「許状」を頂きます。ライセンスや免許というよりは、裏千家から学ぶことを許可いただくためのもののようです。
参考⇒裏千家の「許状」
当時は、どんどん新しいお手前を習っていくのが楽しくて、次(上)を目指そうとお稽古に励んでおりました。今にしてみれば、これって
「ロックイン戦略」なのね。
と感じるわけです。立派なビジネス戦略だよなと。。。別に悪い意味は微塵もこめておらず、、そういう仕組みが、長く続けさせるためには大事なんだよなと純粋に思ったわけであります。
ロックイン戦略とは、
「企業が顧客と長期的に関係を築くために、顧客と接点を保つための戦略のこと」
であり、簡単に言ってしまえば”顧客囲い込み”の方法です。
ロックイン戦略には、経営学的としては7つの類型があるとされるのですが、堅苦しい説明は他のサイトにまかせることにして、この茶道の例は同じような身近にあるロックイン戦略を思い出してみると。。。
・スイミングスクール
⇒私が小さい頃に習っていた水泳なんて25級から始まって1級、特級と続けちゃいましたよ。
他に習字や空手など、「級」や「段」が分かれている、そういうの多いですよね。
・学習塾
⇒四○学院の55段階個別指導
やるべきことを55段階に分けて、ちょっとづつ頑張らせる仕組みです。
おもしろいところでは、
・立ち食いステーキ屋
⇒いきな○!ステーキの、「肉マイレージカード」にも、メンバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドと食べれば食べる程にカードの種類がランクアップします。それによって特典も変わっていくようです。
なんていうのもあります。
それにしても、この、”段階やランクを上げていくというルール”って、企業側が勝手に作っているんですよね。利用者側、消費者側はそれに文句も言わずに、乗っかっちゃっている感じです。不思議なものです。勝手に最後まで目指そうと思う人が出てくるんですよね。
それはつまり、囲い込みの術中にまんまとはまっていくということです。企業側にしてみれば、向う数年、その人は顧客であり続けてくれるわけです。ビジネス視点でみれば素晴らしい戦略です。
「上を目指す」、「うまくなりたい」、「すごいって言われたい」「とりあえず形になるまでやってみる」 こういう人間の自然な心理をうまく活用することができるかどうかが、ポイントです。
ひとつの例ですが、ご紹介しましょう。
バッティングセンターとゲームセンターを運営するA社さんですが、客足がなかなか伸びません。映像式のあらたな設備を導入する資金もありません。そこで頭をひねって・・・
「ホームラン競争」
イベントを企画しました。
バッティングセンターに行かれたことのある人ならお分かりになるとは思います。ネットの上のほうに、いくつか的があって、それに打った球が当たると”パンパカパーン
この
月間、年間ランキングを作って店内に貼り出す
これだけでも、立派なロックイン戦略です。上を目指そう。ホームラン王になってみたい。名前を貼り出されてみたい。バッティングセンスを競ってみたい。そういう思いをうまく掴んだようです。
難しく考えないほうが、アイデアは浮かんでくるものです。
あなたの会社のロックイン戦略、考えて見ませんか?