インバウンドの流れをつかめてますか?

「銀聯カード」の海外での現金引き出しが今年1月から年間10万元(約180万円)に制限され、人民元から外貨への両替でも審査を厳格化しています。つまり爆買い規制です。

こんな話題がちらほら聞かれますが、いやいや、インバウンドビジネスは活況を呈しています。最近はモノを買うだけでなく、体験にお金を使う人が大分増えているようです。少し前に所用で河口湖に行った時も、バスの中は全員外国人?と思える程でした。とある忍者体験教室では、9割の生徒が外国人だというところもありました。

皆さん、ガイドブックやネットを見て、それに友人の体験談を聞いて、日本にやってくるそうです。

この流れに乗らない手はありません。ところが、ただ店の前に「欢迎」の文字を掲げているだけで、中国人がどっと流れ込んでくるかというと、そんなわけはありません。ちょっとした努力の積み重ねが必要なのは言うまでもありません。

実は私、数年前にインバウンドビジネスの支援をやったことがあります。
専門ではないので積極的に「インバウンドビジネスの専門家です」などとはアピールしませんが、支援内容に特別なことはありません。基本的な経営支援の考え方を押さえることが重要です。

ちょっと昔の資料ですが、公開します。

まずはこれ。「中国人が日本の商品を購入する際に参考にする情報は何か」という調査結果です。友人からの口コミが圧倒的に信頼されていることがわかります。

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つまり、一度お店にきたお客様から、友人や家族へ情報発信してもらえれば、一番効率のいい宣伝になるのです。ということで、インバウンドビジネスを拡大させようとしていたクライアントへ提案したのは、これ。
(特定される情報は消してますので、ちょっと見づらいですが、ご了承を)
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要は、店員が自己紹介を兼ねて、中国語でメッセージを書いたカードを来店客にどんどん配るようにしました。そのカードにはQRコードが書いてあって、実際は「そのカードを持ってきた人はオリジナルグッズをお渡しします」というふうにして、実際形になりました。

狙いは、立ち上げたWEBサイト(越境EC)へのアクセスと、口コミの誘発です。

結局私の提案を受けて頂いて、数千枚を作成して配布し、実際それ以降さらなる中国人の来店があったようです。







このクライアント、実は有名なブランドです。
7、8年も前からインバウンドビジネスチャンス到来を見据えて、着々と準備を進めてきました。海外で偽物が扱われるほどに、ある意味人気のブランドです。もちろん名前は

そんなブランドだからといって、はじめからインバウンドビジネスが軌道に乗っていたかというと、全然そんなことはありません。初めは鳴かず飛ばずでした。いろいろ提案しながら、少しづつちょっとづつ、あの手この手を売ってきました。そんな中で、ひとつの手が今回紹介した、店舗内で配布するカードです。

「あまりお金をかけずに、すぐにできることからやってみる。」

インバウンドビジネスはスピードが命です。

あれこれ考えて悩んで何もしないと、チャンスが逃げて行ってしまいますよ。




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